2026年10月05日
ベトナム・フエの高齢者の生活を知ろう
シンチャオ
「地域に根付いた介護をつくりたい」
そう考え、フエで暮らす高齢者のお宅への訪問を始めました。
地域の高齢者がどんな生活をしているのかを知る。
地域の高齢者を担当している方と知り合うことができ、今回の訪問が実現しました。
92歳、一人で暮らすおばあちゃん
今回訪問したのは92歳の女性。
元気に出迎えてくださり、話し方もしっかり、はきはきされています。
同じ敷地内には息子さんが住んでいますが、基本的には一人で生活しているそうです。
買い物や病院受診を手伝ってもらったり、食事を運んでもらったりすることはあります。
でも、それ以外は自分で。
高血圧の薬も自分で飲み、簡単な食事なら自分で作ります。
今も自分でできることをしながら、自分の生活を続けています。
話を聞いていると、
「最近、目が見えなくなってきた」
「足も痛い」
そんな身体の心配も出てきました。
そして、
「昔はお金もあったけど、今はお金がない」
「自分の身体も心配だけど、一番の心配はお金がないことだな......」
昔のこと。
今の生活のこと。
これからの心配。
話し始めると、涙が止まらなくなりました。
「一人でいる時間も多い。寂しくもある......」
いろいろな話を聞き、「また遊びに来ますね」
そう約束して家を出ました。
「話し相手として、定期的に訪問してみようかな......」
そんなことを考えていました。
ところが帰り道......
近くのお店で、明日店の準備を手伝っている高齢の女性に出会いました。
70歳の女性。
話を聞いてみると、
「一人でいると寂しいからね。アルバイトだよ!毎日来ているんだよ」
そして
「さっき話していたおばあちゃんも、毎日一緒にアルバイトしてるんだよ」
えっ!?
さっきの92歳のおばあちゃん!?
毎日ここに来て、二人で話をしながらお店を手伝っているそうです。
あ〜〜〜、なんて良い関係なんだろう。
92歳のおばあちゃんの家を出た時には、
「一人の時間が多くて寂しそうだな......」
「定期的に話し相手として訪問した方がいいかな......」
と少し心配していました。
でも、ちゃんと地域の中に居場所があり、役割があり、話し相手がいました。
店主も、
「みんなで話し相手になるし、自分も助かるしね」
と話していました。
「支援してあげなきゃ」と考える前に、すでに地域の中にあるつながりを見ることも大切なんだなぁ。
とても安心しました。
なんて素敵な地域なんだろう。いいな〜。
と思いました。
フォー屋さんなので「ここにも通おう!」
と思ったのですが......
営業時間は朝5時〜9時。(早い〜〜〜笑)
せっかくなのでフォーの出汁の取り方までしっかり観察してきました(笑)
介護のために地域を知ろうと思って始めた訪問
フォーの作り方まで知ることになりました。
(時間のかかる調理方法でした。)
「地域を知る」って、おもしろいですね
どんな暮らしをしているのか。
誰とつながっているのか。
どんな役割を持っているのか。
何を楽しみにしているのか。
何を心配しているのか。
家の中だけを見ていたら、
「一人暮らしで寂しい92歳のおばあちゃん」
でも、少し地域を歩いてみたら、
毎朝フォー屋さんへ行き、仲間と話しながら、お店を手伝っている92歳のおばあちゃん
まったく違う姿が見えてきました。
いや〜、地域を知ること、高齢者を知ることって楽しいですね!
まだまだ知らないことばかり。
ここから見えてくるものが、たくさんありそうです。
なんだか、ワクワクしてきました。
ちゃお
