2026年07月25日
スプーンで食べられた喜び・・・INフエ
しんちゃお
日本も暑いようですね。
暑さ対策、日陰を利用するのが一番、風も必須です。

利用者さんの様子をお伝えします。
毎日の食事介助。
調子が良い日は、自分から口を開き、スプーンで数口食べることができます。
好きなものや美味しいものは、口が開きやすくなります。
ですが、数口・・・
口の中で「モグモグ」と噛み、すぐに飲み込める時もありますが、多くは口の中にため込み、飲み込むまでに時間がかかります。
そのため、普段はシリンジでゆっくり注入しながら食事を行い、1回の食事に30分ほどかかります。
食事前には口腔スポンジで口の中を優しくマッサージします。
すると口が開きやすくなります。
オレンジジュースはゴクゴクと飲めることもあり、
「あ、今日は調子が良いな」
と感じる日もあります。
ただ、こちらが嬉しくなって声をかけすぎたり、目の前をうろうろしたり
タイミングを逃したりすると、本人の集中が途切れ、飲み込みや口を開くタイミングも変わってしまいます。
だからこそ、その人の呼吸や表情を見ながら、一口一口を大切に介助しています。
ある日の昼食。
ご家族が作ってきてくださったお粥。
「温かいうちに、美味しいうちに食べてもらいたい。」
そう思いながら介助を始めると...
口の開きが良い。
モグモグ...。
ゴックン。
「わっ、今日は良いかも!」
次の一口。
また、モグモグ...。
ゴックン。
「もしかしたら、夕食の分まで食べてしまうんじゃないかな。」
そんな期待が膨らみました。
私は嬉しい気持ちをできるだけ抑えながら、本人の集中を切らさないよう、
一口ずつタイミングを合わせて介助を続けました。
その日は、最後までスプーンで。
きっと温かさも、美味しさも、ご家族の想いも、一緒に伝わったのでしょう。
私も喜びの舞を披露しました。
この喜びは、すぐにスタッフみんなと分かち合い、ご家族にもお伝えしました。
毎日忙しい中で食事を作り、
「少しでも栄養を摂ってほしい。」
「美味しく食べてほしい。」
そんな願いを込めて病院へ運ぶご家族。
報告を聞いたご家族は、
「わぁ...良かった。」「うれしい・・」
そう言って、ホッとした表情と、今にも涙がこぼれそうな表情を浮かべていました。
その日の夕食は、いつも通りシリンジでの食事になりました。
それでも、昼食でスプーンを使って最後まで食べられたことは、利用者さんにとっても、ご家族にとっても、私たちスタッフにとっても、大きな喜びでした。
「今日は食べられた。」
その一回の成功が、次の希望になります。
これからも、その日の体調やタイミングを大切にしながら、
「美味しく食べる喜び」
を、積み重ねていきたいと思います。
ちゃお
