海外事業部 ベトナム/フエ事業所

2026年04月25日

「介護は、力じゃない。でも今日は必要だった」

しんちゃお

男性利用者が入居されました。
身長173cm、体重75kgほど。
ですが、実際はもっと大きく見えます。ベッドの長さが足りないくらいです。
20260425

左半身麻痺があり、とても怖がりな方。
「どこかに掴まっていないと不安」
その気持ちが、とても強い。

そして――
その"掴まる力"も、ものすごく強いんです。

何をするにも離さない。離せない。
怖いからです。

本来は立てる力もあるし、体も動く。
でも、立ち上がる時には、本来と逆の力を入れてしまう。
"怖さ"が動きを変えてしまうんです。


「私に掴まって」

立ち上がる場面。
「私に掴まってください」と伝えると、しっかり理解してくれました。

でも――
首に腕を回される力が強すぎて、毎回「ぐえ!」となります(笑)

それでも、私の体格に安心してくれている様子。
車椅子以上の場面では、慣れてきました。


そして、今日の出来事

今日は浣腸をしましたが、反応がない。
便にも触れない。

「今日は難しいかな...」と諦めて、
離床して散髪でもしようかと離床した時でした。

「おしりに気をつけて...」と言われました。

ん?と思った瞬間、
匂いがしてきました。

「トイレに行きたい!」
「トイレに座らせてくれ!」

必死な訴え。


"できる力"は、ちゃんとある

トイレ?座れるだろうけど・・・大丈夫かな・・・助け人も居るから大丈夫かな!
本人の強い意思を信じてトイレへ。

結果は――
問題なく座ることができ、
久しぶりにしっかり排便。

「よかった...」
本当にホッとする瞬間でした。


ここからが、本番

問題はその後の立ち上がり。

本人の中では、すでに"寝ている姿勢"。
混乱して、手足を壁につけて踏ん張ります。

伝えれば伝えるほど、必死になり、
さらに壁を押してしまう。
2026年4月25日 のサムネイル画像

正直――うわ〜きた〜
私一人では、どうにもならない状態でした。

「お〜い!」

看護師も来ましたが、看護師は介助方法もわからず力もない
難しい。
こういう時は...と、息子さんを呼びました。


家族も"チーム"

息子さんの力で、無事に対応。

家族に状況を説明すると――
「いやいや、大丈夫だよ。こちらこそありがとう」

その一言に、救われました。
2026年4月25日 2


最後に

本人にも、怖い思いをさせてしまったことを伝えると

「ありがとう!スッキリしたよ」

その言葉で、すべてが報われます。

スッキリしたあとは、心地よく夕食です。
自分で食べてくれました。
20260426

「安心できる介護」になる一方で

実は、
技術だけじゃなく"気合い"も必要になる。

でもそれ以上に大切なのは

・本人の「怖い」という気持ち
・ 「やりたい」という意思
・ 家族とのチーム

この3つが揃ったとき、
ケアはうまくいくと、改めて感じた一日でした。
4,25

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