シンチャオ、明けましておめでとうございます。

ベトナムは、新暦の1月1日よりも、旧暦の1月1日を盛大に祝う習慣があります。
2023年の旧暦1月1日は、新暦の1月22日が該当日でした。

前後すること約1-2週間は、ベトナム国中、あるいは、ベトナム国外からの人の移動が盛んになります。
もちろん、お役所などの行政組織も1年で一番長いこの休み期間はひっそりとしています。

ベトナム語で、「Tet（テト）」と呼ばれるこの旧正月。
Tetは、漢字で表すと、「節」です。
お節、季節、節分など、この漢字が持つ意味も、時間に関連した意味ですね。

今年は、日本ではうさぎ年ですが、ベトナムではねこ年の干支です。

一年に一度の大掃除をして（この期間にしか掃除しないといううわさもあります）、
玄関に菊の花やキンカンの実などの大きな鉢を飾り（日本の門松のようです）、
新しい服を着て、新しい靴を履いて、そして、1年のスタートです。

大人たちからのお年玉を楽しみにしているのは、子供だけでなくお年寄りもです。
縁起がいいと呼ばれているのは、赤い色のお札で、
50,000ドン（約270円）、または200,000ドン（約1,080円）のお札が人気です。

また、越境と呼ばれる、かつてベトナム戦争の時期にアメリカやカナダ、オーストラリアへ
移住をした人たちが、このテトの時期に故郷の家族や親せきを訪ねるために、
国へ戻ってくるのも、この時期によくみられる光景です。
越境たちからのお年玉は、2ドルUSD紙幣が人気があるそうです。

家族、親戚、お世話になっている上司、学校の先生の家などを訪問し、
訪問した家庭で乾杯をして、このテトの毎日は賑やかでとても暖かい雰囲気が
街中に溢れています。

チャオ！